LIGのくまです。7月にローンチした弊社ベトナム拠点ですが、日本、フィリピン、ベトナムと並べるとそれぞれの国を取り巻く事情が見えてきて興味深いです。
人手不足が叫ばれる日本のITエンジニア市場の兼ね合いもあり、「ベトナムってどうですかね?」とご相談いただくことが多くなってきました。今回は開発拠点としてのベトナムについて解説します。
ベトナムのオフショア開発でおすすめのシステム会社5選
株式会社LIG
自社で恐縮ですが弊社でも7月よりベトナム拠点が稼働中です。Javaを中心にPHP Laravel、Reactなどの開発エンジニアが多数在籍しています。IoT開発などの経験者も多数おり、弊社フィリピン拠点とはまた異なるケイパビリティがあります。LIGで実績のあるUIUXに加え、日本人コンサルタントやマネージャーとコミュニケーションを取りながらの開発が可能です。
株式会社Sun Asterisk
世界4カ国6都市にて1500名以上のIT人材が在籍しています。DX関連の開発実績が豊富です。
パソナテックベトナム
ホーチミン、ハノイ、ダナンに5拠点を構え、165名が在籍しています。現地に日本語技術者が在籍し、得意領域はWebアプリやスマートフォンアプリ開発です。
SHIFT ASIA CO., LTD.
出典:トップページ|SHIFT ASIA CO., LTD.
ホーチミン、ハノイに拠点を構えています。QAが有名な株式会社SHIFTのオフショア拠点ですが、ソフトウェア開発やPMOサービスも展開。
株式会社エボラブルアジア
株式会社エアトリの子会社で、2012年よりオフショア開発事業を行っています。システム開発、ゲーム開発、BPO、マーケティングなど事業展開を幅広く行っているのも特徴です。
ベトナムオフショア開発の現状
ここからはベトナムオフショア開発の現状について解説していきます。
対応スキル
ReactやLaravelのようなモダン言語は多いです。JavaやC#などの人材も多いので、幅広く開発体制の構築ができます。弊社のメンバーの話を聞いているとベトナム国営企業の開発に関わったエンジニアも多く、駐車場でナンバープレート管理をするIoTシステム構築を作っていたとのことです。
10年前のオフショアブームの際に起きた「開発できるという触れ込みだったがHTMLしかいじれない」という状況は昔のお話です。
自然言語コミュニケーション
英語や日本語を話すエンジニアは一握りです。ベトナム語のみ >>>> 英語・ベトナム語 >> 日本語・ベトナム語といった感覚でしょうか。「日本語でベトナム人エンジニアと直接やりとりして開発」という企業さんの話は耳にしますが、市場に多いわけではありません。
代わりにITC(Information Technology Communicator)と呼ばれる職種があり、日本語や英語をベトナム語に翻訳しています。ITCはベトナムでも人気の職種だそうで、求人すると集まりやすい傾向にあります。ただしITCの日本語スキルにも上下がありますので注意が必要です。
待遇
給与上昇のムーブメントは落ち着き、2021年秋現在は横ばいです。複数の人材紹介会社の方のお話によると、数年前より引き抜き合戦による高額年収提示が起きていたのですが、コロナの影響に加えて「採用されても試用期間で切られる」と認知が拡がったために沈静化した、とのこと。
代わりに手厚くなっているのが福利厚生面です。家族を大切にするベトナムでは経営者から家族に対する施策が必要になります。扶養家族にも適用される医療保険のような実利のあるものだけでなく、家族に向けた経営者直筆の感謝の手紙が有効であったり、社員旅行に家族も招待するというのもあるようです。
家族の企業に対する理解や満足度を得られないと家族から転職を勧められることも多いとのことで、従業員満足度以上に従業員家族満足度がポイントになります。
総じて人件費では何らかのコストが発生しており、「安いからベトナムでオフショア開発をする」という理解で進めるのは危険です。
日系企業は人気?
日系企業は人気か、と言われるとそうでもありません。ベトナム市場は群雄割拠の状況。オフショア拠点はタイムゾーンが近しい国の企業が競合する傾向が強いです。しかし、ベトナムの場合は欧米系の企業でASEAN地域を統括するオーストラリア、日中韓の各社、FPTに代表されるベトナム企業がしのぎを削っています。
なかには「英語が話せたら欧米系企業に就職する(のだけど英語を勉強する気はない)」と話すベトナム人エンジニアもおり、日系企業だから楽に優秀なエンジニアを獲得できるわけではありません。
まとめ
10年前のオフショア開発は「安かろう悪かろう」の世界でした。しかし今は情報系大学への進学も増え、モダン言語への対応もなされています。「安かろう悪かろう」で海外開発チームと連携するのではなく、かけがえのないパートナーとして文化を理解し、尊重しながら組んでいく必要があります。
弊社はベトナム拠点での開発もお受けしておりますので、実際にどんなものなのかお気軽にお問い合わせください。



